昨今、スーツでなくてもよい職場が増えてきましたね。
職場に着ていく服装について、どうしたらいいのかな？と悩むことありませんか？
「デスクワークだから、ゆったりしめつけのない服装で、でも来客が来た時にきれいに見える服装は…」
という風にあれこれ考えて結局時間がかかることもしばしば。
「ちょっと派手くらいがちょうどいい。自信をもって着たいものを着ればおしゃれに見える！」という意見から、
「おしゃれは相手のためにするものだから、TPOに応じて控えめにしましょう。」など、
結局たった一つの正解などありません。
最近、時代が急速に変化し、これまで、ただ一つの正解を強いられるような空気感から、一気に世の中の「気」が軽くなってきたような気がします。
情報の民主化（SNSの発達で個人が情報を発信できる時代）によって、
正解の数は人の数だけ。個性的なことに寛容な世の中にようやくなってきましたね。
というわけで、今回も「天声美語」（著者・美輪明宏 講談社）よりおしゃれとは何ぞやということについて、おもいっきり振り切った一節をご紹介いたします。
【お洒落とは強烈な気迫でするもの】
-中略-
アスコットやロンシャンの競馬場で、昼間っから「えっ！！あのおとなしい人がどうして？」という風に派手派手しく変身しているレディがいたりすると、これもまた周囲を楽しませてくれます。
ココ・シャネル本人のように、シャネルスーツの上にまるで中近東の金細工の出店が夜逃げをしてきたのではないかと思うほどアクセサリーを首にも腕にも幾重にも巻き付け、指輪も両手にイヤリングも大ぶりに気前よくドスコイとつける方法などは、ウジウジしているところがみじんもなくて、いっそ思い切りがよく、気持ちのよいものです。つまり、お洒落とは「これでいいのよっ！！」と強烈な気迫でするものなのです。
すると、それを見た人たちは、少々へんちくりんな趣味の悪い恰好でも、「あ、それでいいのだ」と別に疑問にも思わず納得してしまうものなのです。それを妙にウジウジと「これは趣味が悪いと言われるんじゃないかしら。このスカートの丈がちょっと」などと自信なさげに着ていると、ハゲタカどもに、気にしているその部分を必ず見つけられ、非難の標的にされてしまうのです。
何はともあれ、本物の人間でお洒落な人は、自分自身がブランド物ですから、他人のブランド名を利用し、しがみつく必要がないのです。他人のフンドシで相撲を取る必要もないのです。むしろ、他人の看板は邪魔なのです。自分の名前の上に他人の名前が乗っかっていた場合には、「無礼者め、さがりおろう！」と一喝するくらいの自尊心がなければ、一流のお洒落な人とは言えません。ただし、それにはそれにふさわしい中身と実績が要求されることもお忘れにならないでくださいましね。
（「天声美語 （著者・美輪明宏）講談社」より引用）
と、しびれるほどの素晴らしいご意見を頂戴しました。特に「自分自身がブランド」という一説にはぐぅの音もでません。中身から本当におしゃれな美輪明宏様です。
というわけで、本当の美意識について、本書では惜しみなく綴られております。続きがお気になる方は是非、本書をお手に取ってご覧ください。
あれ？また美輪さんの本の宣伝になってしまいました笑
ではまた次回に♪
Ciao!
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