冷気の跡
わたしは泡のようになりたい
泡は花とおんなじように咲き誇るように膨れ上がるけど
かなわずに消えてゆくの
それってだれかの目に止まらないからいいじゃない
ドライアイスは水のなか
君だけぽこぽことこまかい粒子になって散ってゆく
白い話にうんざりしているのに
それでもひんやりと誘惑するから
星ほどの粒子を夜空に渡そうとした
次々と
未知はしっかりと受け取ってくれただろうか
わたしのなかに浸透しただろうか
人の無重力をあしらいながら
風と磁場と重力を誇る宇宙になる
by tanimi